
当協議会のさくらねこ活動が、読売新聞4月15日(水)夕刊にて紹介されました。
大阪・キタの繁華街で、「お初天神」の名で知られる 露天神社つゆのてんじんしゃ 周辺に猫がすみ着いている。御朱印に採用されるなどマスコットとして愛されているが、地域ではかつて、繁殖する野良猫の鳴き声やふん尿による悪臭被害に悩まされてきた。10年前、住民たちが選んだのは猫との共生を目指す道だった。(新谷諒真)
13日朝、神社周辺の曽根崎お初天神通り商店街の関係者や地元自治会でつくる「キタ歓楽街環境浄化推進協議会」で猫の食事を担当する地域住民らが露天神社にやってきた。住民らがキャットフードを境内の入り口付近に置くと、虎模様の猫や黒猫など、神社付近にすみ着く猫が集まった。
協議会で猫の世話に携わる飲食店店主(63)は「餌を与えるために神社に入ると、まっしぐらに集まってくる。今は本当にかわいいですよ」と話した。
協議会によると、北区曽根崎、兎我野、堂山などの地域は十数年前、野良猫の鳴き声やふん尿の悪臭といった問題への対処を迫られていた。居酒屋やすし屋などが軒を並べるキタの繁華街は野良猫が生きやすい環境で、猫同士が繁殖を繰り返し、約1000匹がいるとの試算もあった。
愛護動物である猫は駆除を目的とした捕獲ができない。そこで、地域の人たちは2016年1月、猫に不妊手術を行い、自分たちが責任を持って世話をする地域猫活動を始めた。
大阪市が野良猫の不妊手術費用を一部助成する「所有者不明猫適正管理推進事業」も活用し、協議会で1匹あたり2500円を負担。生まれたてで、親が育児放棄している猫などを対象に少なくとも400匹以上を手術した。発情期による猫の鳴き声を抑え、生息数を管理できる利点がある。
耳の形が、桜の花びらに似ていることから「さくらねこ」とも呼ばれ、現在、キタで約100匹が暮らす。病気になった猫は、地域の人たちが動物病院に連れて行き、薬をのませるなど健康も気にかけている。
露天神社は、猫のトイレの場所を提供するなどして、地域猫の活動に協力してきた。
猫が境内でひなたぼっこし、ベンチに座る参拝者の膝に乗ってくつろいでいる様子もみられ、近年は猫を目当てに訪れる観光客の姿が目立つようになった。
神社は昨年末、季節限定の御朱印(初穂料1000円)に地域猫をモデルに採用すると、約1500枚が「完売」した。春の御朱印にも地域猫をデザインした。
吉沢克規宮司(72)は「年老いた猫も多い。勝手な餌やりは控え、温かく見守ってあげてほしい。人間と猫が末永く共生できるように活動を支えていきたい」と話している。
登録制度や補助金も
環境省によると、野良猫に不妊手術を施した上で、住民らが地域ぐるみで餌やりやふん尿処理などの世話をする取り組みを地域猫活動と呼んでいる。
1990年代に横浜市磯子区で始まったのが最初とされ、全国各地に広がった。保護猫を世話する人たちの団体登録制度や、登録した団体に補助金を交付する自治体もある。
こうした活動を背景に、2024年度に殺処分された猫は全国で4866匹と、1974年に統計を取り始めて以降、最少となった。



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