全体会議で歓楽街の防犯上の課題を洗い出し

本日6月21日、曽根崎コミュニティセンターにて、キタ歓楽街環境浄化推進協議会 全体会議が開催されました。

山下協議会会長より開会の挨拶、河盛 曽根崎警察署生活安全課長のご挨拶で開会。
早速本題に入りました。

(1)地域内で問題となっている違法な客引きやぼったくりを中心とした風俗環境の実情と、それに対してどのような対策を講じているか。

(2)協議会全体での取り組みが必要だと思われること、警察や行政機関との連携に対する要望について。

以上2点を中心に協議会構成団体から意見を発表していただき、全体で問題意識を共有し、今後どう取り組んでいくのかを考える材料を出し合いました。

事前にご記入いただいたアンケートを元に発表していただいた団体は、
・堂山町会
・曽根崎防犯協会 北野地区支部
・曽根崎お初天神通り商店街会
・兎我野町
・阪急東通第一商店街

アンケートを元に、以下のような事柄が発表されました。(団体名省略・抜粋)
・警備部による常時警戒と随時警戒を実施。
・客引き警戒パトロール(2ヶ月に1回)を実施。
・膨大な数の迷惑駐輪。
・目に余る違法な客引き行為。
・特定場所での男性からの声掛けを待つ女性の存在。
・特定抗争指定暴力団の指定を受け、実質的な活動をおこなってはいないが、今なお存続する暴力団事務所
・月1回の青色防犯パトロールを実施。防犯委員、地域内外から有志の方々を含め参加。曾根崎警察署から生活安全課、地域課、特別警備隊、スカイブルー青バイ隊等の参加。
・青パト車で拡声器による啓発活動、迷惑駐輪に盗難防止呼びかけのエフ付け、駐輪場への入庫呼びかけ、
・お初天神通り商店街北側入口、お初天神ビルの四辻に違法客引きが多い。市民局のパトロールのルートにも入っていると聞いているが、状況は変わっていないように思う。
・違法客引きは商店街としてはとても困っている。
・ビルのテナントが協力して注意しては?との声もあるが、トラブルなどの危険が伴うため、控えている。
・長期の迷惑駐輪については、警察に相談したところ、自転車登録情報の確認はしてもらえたが、盗難届が出ていないので、警察では動けず、店舗が撤去作業をおこなうという結果になった。
・工事中の店舗前に駐車禁止の張り紙をしたが、効果がない。
・無許可露天商について、工事中店舗前で営業していたため、警察に通報。しかし、警察官が注意しても営業を続けるという残念な結果に。
・受動喫煙防止について、通行人から歩きタバコをしている人がいるとの連絡があった。商店街としては「大阪市受動喫煙防止」「大阪市路上喫煙の防止」のポスターを数箇所に掲示。
・落書き、非常警報破壊などの行為は防犯カメラで確認。
・夜間帯の夜警活動を町会で取り組んでいるが、町会会員数が減少してるために担える限界を感じている。
・防犯協会、キタ歓協議会、地域と合同で夜警をおこなっている。
・防犯カメラを自主運営しているが、関電の共架料などが負担になり、町会のみでは担えない時期に来ている。地域活性化基金の取次をお願いしたい。
・無料案内所は地権者全員の同意が必要なために新規出店は抑止されているが、深夜の時間外営業店や路上客引きなのか、客引きをしながらの無料案内所なのか、線引きが不明確。取り締まりが緩んでいると感じた。
・無料案内所の従業員が店前対側に車を停車させ、道路を車庫代わりにしている。夜間帯の駐車監視員による取り締まりも店前の見張り付き路駐には効果がなく、酔客と車両の事故を誘発している。
・ホテヘル、デリヘルの配車車両が歩行者専用道路に長時間駐停車されていると、路駐が黙認されている地域だとの誤解が生まれる。街の健全化への阻害要因になっている。
・キッチンカーでの露店「俺の生ブリュレ」が、夜間帯に出没多発している(複数車いる)。交差点内で駐停車するので、事故を誘発している。歓楽街での露店営業は秩序を乱し、反社の出店を容認することにつながる。
・「男性募集・高収入」を謳うゲリラポスターが自販機側面、ビル外壁、コインパーキングなどに定期的に貼られる。はがしてもイタチごっこで長期化している。北新地、京橋、天神橋筋にも多い。
・夜間帯から早朝の路上客引きは15年を超えるベテランがいる。客引きし、連れていく拠点となる店が維持されているのが問題。拠点となっている店を撲滅しないと違法客引きはなくならない。
・客引き者の逮捕により、その者が利用しているバイクが路上に放置される。逮捕時に対処できないか?
・半グレが経営するぼったくり店舗が捜査され、逮捕された。「なりすまし」「マネロン」「詐欺」の温床になるので、拠点の契約解除時にスケルトン化を望む。
・2年前より、大融寺町のラブホ前に立ちんぼが急激に増えた。警察への要望の実質的な効果が見られない。売春防止法ではなく、路上性風俗営業として厳罰化を望む。
・無店舗派遣型の性風俗店が「18禁マーク」を逆手利用してファサードとして利用している。ガイドラインの策定が必要。
・商店街ではカメラを13台設置し、警備員と情報共有している。
・土曜深夜、新御堂筋西側手前ファミマ、都そば付近には私服キャッチや女性の前に強引に立ち塞がる者など、さながらトー横キッズのような様相を呈している。深夜1:30〜3:00くらい。肩に手をかけたり、しつこく声掛けしているなどの様子がカメラに写っている。非常に治安が悪くなっている。近隣のカラオケ店からも苦情が出ている。
・警察は深夜2:00、3:00もパトロールに来ていただい、大変感謝している。制服警官を見ると、ビル陰に隠れる。
・ひがし中通の大仏損傷はニュースに取り上げられた。
・商店街の深夜キャッチの様子をマスコミは報道してほしい。

各団体より上記のような問題点を出していただき、全員で問題を共有。
今後の取り組みの材料としました。

最後は、藤野 キタ歓楽街環境浄化推進協議会ビル自主規制部会部会長より共同宣言が読み上げられ、橋本 曽根崎防犯協会ビル防犯部会長の閉会のご挨拶をいただき、皆で意義深い時間を過ごしました。

ご参加の皆さん、ありがとうございました。

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